大阪城東福音教会

聖書の人物を訪ねて


使徒ヨハネに祈られるガイオ


 使徒ヨハネがガイオに宛てた手紙から、彼がどのような人物かを見ていきます。

ヨハネとのつながり
 ヨハネがガイオについて「わたしの子供たち」と書いていることから、ヨハネを通してクリスチャンになっ たことが分かります。ヨハネは愛の人として、ガイオに対してそのつながりを深めていきました。1節の 「親愛」と言う言葉には「尊敬する」という意味もあります。ガイオは主を信じ、信仰で最も大切な愛につい てヨハネから学ぶことが多かったことでしょう。彼は信仰する中で変えられ成長していきました。ヨハネが ガイオとの親しい愛の交わりを持つ中で、ガイオの行動にさらに愛が豊かにあらわされていき、彼に対す る尊敬の気持ちをもつようになりました。この二人の姿から、牧師と信徒の素晴らしい愛のつながりの模 範を見ることができます。

バランスのとれた人物
 当時の巡回伝道者は各地の教会を回り説教して歩いていました。今日のように宿泊施設が十分でな かったので、信徒が伝道者を自宅でお世話していました。ヨハネは巡回伝道者に会うとガイオがとても良 くもてなしてくれたことをたびたび聞いていました。ヨハネが感謝するのはそのもてなしに愛の心がこもっ ていたからです。ガイオは真理を知るだけではなく、真理を実行して巡回伝道者を喜んで世話しました。 彼は真実さと愛のバランスの取れた人物です。

祈られるガイオ
 ヨハネがまず祈ったことはガイオの魂が祝福されることです。ここで信仰の優先順位が明確にされてい ます。健やかであるようにと言う事は、ガイオは肉体的にそんなに丈夫ではなかったからでしょう。「すべ てのことに恵まれ」と言う事を経済的な祝福として捉える人が多くいますが、注意しないとご利益信仰にな る可能性があります。「すべてのこと」の中には生活する上で必要な物が満たされることも含まれている ことは確かです。ヨハネがガイオに対して用いた「すべて」とは彼の信仰、愛、霊性に関してももっと成長 してほしいという願いが含まれています。ガイオはヨハネに愛の心で祈られていることを深く感謝したこと でしょう。この祈りは模範的な祈りであり、わたしたちも祈るべき方のために①魂の祝福、②生活すべて の祝福、③健康の祝福を祈りしましょう。 参照:ヨハネ第三の手紙 1~8節