大阪城東福音教会

私の信仰

「「神 の言」を慕い求めて」


 手もとにある記録を遡ってみると、この奉仕を始めたのは今から20年以上前になる。自分にできる伝道の奉仕は何であろうかと考える中で「礼拝に出席できなかった方々にメッセージの要約を送ろう」との思いが起こっ た。当時の発送手段は、はがき又はFAXが主流の時代。自ずと500字程度のはがきサイズにメッセージ要約をまとめることになった。発送の対 象となるのは、都合により礼拝に出席できなかった方、また様々な事情により教会から足が遠のいてしまった方。基本的には一方通行となるので、 受け取られた方が読んで下さっていると思ってこの働きを続ける。「神の言は生きていて力があり」(へブル4:12)との御言通りに、きっと主 イエス様がその方に語りかけて下さると信じて。

 ただ、実際には厳しい事も多かった。何よりも辛かったのは「結構ですので、もう送って来ないで下さい」との言葉。ある時は丁重な、ある時は 簡潔な断りの言葉であったが、いずれにしてもガックリ。これは正直きつかった。また同時に自分の無力さを思い知らされる瞬間でもあった。しか るに慰めに満ちたる神は励ましの言葉をも与えて下さった。ある方から「メッセージ要約。とても気に入っています」との言葉をいただく。もう有 頂天。何とも単純な人間である。感謝!

 主の御言を伝える働きは、多くの場合、地道な働きとも言える。教会では駅前でのトラクト配布やご近所への福音版のポスティング奉仕に使命を 感じて下さる方がいる。また毎月、キッチリと教会ホームページのメンテナンスをして下さる方もいる。月報や福音版を重荷のある方々に送る働き を続けて下さっている方もおられる。仲間の働きを見て、自分も頑張らねばと励まされる。
 昨年の信徒総会で一人の兄弟が「玄関に福音版を置いて、自由に持ち帰ってもらえるようにしてはどうか」と提案して下さった。聞いた瞬間は、 設置場所等むつかしいのではと思ったが、調べて見ると格安で丁度よい吸盤付チラシケースが見つかり、さっそく掲示板のガラス部に設置。以後毎 月、数部をどなたかが持ち帰って下さっている。そして先日、「チラシケースの福音版を読みました」と言って礼拝に来られた方がある。何とも嬉 しく、感謝な瞬間である。ハレルヤ!

 振り返って考えてみると、礼拝メッセージ要約の奉仕を通して自分自身も随分と恵みを受けてきたように思う。日曜日に大倉先生が語られたメッ セージをまとめる。そのためには、メモを取りつつ、より一層真剣に聞く。要約を作成する際には、メモを見ながら聖書も開いて再確認し、毎回の メッセージの要点を整理する。この積み重ねにより、少しずつだが自分の信仰も成長したのではと思う。
 この奉仕を含め、これからも信仰を同じくする仲間と共に福音を伝える働きを続けて行きたいと思う。

 「涙をもって種まく者は、
 喜びの声をもって刈 り取る。
 種を携え、涙を流して出て行く者は、
 束を携え、喜びの声をあげて帰ってくるであろう」
              (詩篇126:5,6)