大阪城東福音教会

私の信仰

「神様に守られている喜び」


 私がこの教会にお世話になり、早30年近くになりま すが、昨年6月9日午後6時15分に大倉先生が天国へと旅立たれてしまわれた。翌 日の礼拝で私は人目もはばからず泣いてしまいました。先生が召されたことも悲し かったのですが先生の旅立ちを見送れなかった事、翌日に知った事、それが悔しくて 自分自身が情けなく許せなかったのです。
あれから牧師が不在という不思議な状態が続いていますが、神様はしっかりと守って 下さっていることを実感します。

 私の妻の話になりますが 一昨年乳癌になり手術を受ける事となりました。腹部のあたりに違和感を覚え診察に行ったのですが、「ついでですから乳癌の検査をしましょう」と言われ検査 を受けたところ、「Sさん2週間前には無かった物を発見しました」と言われまし た。偶然と言えばそれまでですが、私にはそうは思えませんでした。幸いなことに早 期の発見ができた事、「これは守られているに違いない」と思えました。

 それから一年、また妻の体に異変が起きました。今度は「胆のう炎」という診断で した。何度も検査を繰り返す内、胆のうに腫瘍が見つかったのです。「癌の可能性が 有ります」と言われ、「これは開腹手術をして取ってみないと分からない」とも言わ れました。今度ばかりは皆さんにすがろうと思いお祈りをお願いしました。そして手 術の当日、病室を出て行く妻を見送りながら「主よどうぞ妻の傍にいて下さい」と心 の中で呟いていました。5時間の手術が終わり、待合室で待っていると名前が呼ばれ 「無事終わりました。周りに癌の形跡はありませんが、胆のうの先に小さな腫瘍があ ります。これを病理検査します」と言われ、落ち着かず結果が分かるまでは妻も不安 な気持ちだっただろうと思います。その間、妻もいらいらしていました。不満の捌け 口は私しか無い事は分かっていたのですが器の小さな私は腹を立て、よく喧嘩をしま した。もっと心の広い大きな人間だったらよかったのにな あと反省ばかりしていました。

 なんだかんだしているうちに2週間が経ち、不安な気持ちを持ったまま結果を聞き に行きました。お医者さんから「Sさん大丈夫でした。ただのポリープでした。」 との第一声を聞いた時、妻も私も喜びました。「良かった助かった」これが悪性だっ たらどうしようと思っていたから、本当の意味で心から喜びました。そして心から神 に守られていることを感謝しました。皆さんのお祈り心より感謝いたします。有り難 うございました。今は順調に回復して普通に生活しています。