大阪城東福音教会

私の信仰

「イエス様が与えて下さったかけがえのない 存在」


 今から4年前の12月の初め頃、我が家に一本の電話 がかかってきました。それは、家庭養護促進協会大阪事務所からでした。ちょうど私 は、2ヶ月前に週末里親の申請をしたばかりでした。

 子どもが好きな私は、仕事で子どもに携わるところで働いています。また、教会で は、CS教師をさせて頂いております。充実した日々でしたが、家庭においては子ど もがいなかったためどこか淋しさを感じていました。そんなある日、夫が「このよう な記事があったよ」と里親制度の記事を見せてくれました。私にとって、それは今ま で考えたこともないことだったため、その時は軽く記事を見ただけでした。それか ら、一年程経ったある日、今度は、私が再び同じ記事を見つけました。その時の私 は、記事を切り抜き、同じ記事を見つけたことを夫に伝え、それからしばらくの間、 思いをめぐらしていました。それは、同じことがくり返される時、主が導いておられ ることがある、と教えていただいたことがあったからでした。

 私は、慎重な性格です。いつも行動に移すまでに時を要します。そんな私に、 時々、イエス様が決断を促して下さる時があります。今回は、夫を通して「行動しな いの?電話して、一度、話しを聞きに行ってみたらいいよ」と働きかけて下さいまし た。  主はみ言葉の中や祈りの中で働かれて、思いを与えて下さる時もありますが、人を 通して働かれることもあります。私たちの祈りに主が応えて下さる時に、その方法は 様々です。私たちは、自分のまわりに起こる出来事や、かけられる言葉に注意深くあ らねばなりません。時には、思いもよらなかったことに導かれるかもしれません。そ のような時、自分の感情に支配され、主からの応答、働きかけを見過ごさないように したいと思わされています。そのために、「いつも目をさましていなさい」と主は言 われます。

 私は、4年前の一本の電話のあとに、当時5歳だったS くんと出会いました。初め てあった日、緊張した表情で部屋に入ってきたSくん。一緒に遊びながら私の名前を呼んでくれました。  その時から4年が経ちました。今、Sくんと過ごす時間は、とても楽しく、私は、 子どもと一緒に過ごせる喜びを味わっています。主は、このような機会を私に与えて 下さったばかりか、一人の男の子との出会いを下さいました。そして、この4年の間 に彼は、私の大切なかけがえのない存在となりました。Sくんは、月に一度、教会の 子ども礼拝にやってきます。教会にも少しずつ慣れてきました。生前、大倉先生もS くんが教会に来ると、とても喜んで下さり、毎回、お声をかけて下さいました。そし て、成長を楽しみに見守って下さっていました。  私も、これからもイエス様が出会わせて下さったSくんを愛して、共に過ごす時間 を大切にし、成長していく姿を見守っていきたいと思います。そして、どんな時でも 私たちに変わらない愛、あふれる愛を注いで下さるイエス様のことを伝えていきたい と思います。

 「あなたがたのうちに働きかけて、
 その願いを起させ、
 かつ実現に至らせるのは神で あって、
 それは神のよしとされるところだからである。」
          (ピリピ 2:13)