大阪城東福音教会

私の信仰

神様は私の手を離さなかった


  私は昨年の11月に、「アメージングジャーニー神の小屋」という映画をきっかけに、たくさんの方々 に助けられ洗礼を受けました。クリスチャン生活を始めてまだ8ヶ月ほどしか経っていません。その間 のある出来事を通し洗礼前と後とでどう変わったのかお伝えします。

 私の職業は訪問介護のヘルパーです。今年の4月に新しい仕事の依頼があり、気持ち新たに訪問に行 きました。ところが「初めまして…」と挨拶しても返事がなく、いきなり「おい、お前、タバコに火を つけろ」から始まり、命令口調で、まるで家来のように指図をされました。髪の毛1本パンくず一粒で も落ちていたら、掃除ができていないと怒鳴られ「やる気がないなら他の事業所に変えるぞ」と職場に クレームの電話が入りました。このお宅へは今までにも何人ものヘルパーが来てはトラブルになり事業 所が変更されているお宅でした。私は週3回、訪問時間の10分前には家の前に着き「どうか私にも神 様の信仰の武具を身に付けさせてください(エペソ6章10~18節)。そしてこのお宅に明るい光が さしてよい香りが残るようお願いします」と祈りました。でも、全く状況は改善せず関係は悪化するば かりでした。1ヶ月が経った頃には私の足取りは重くなり、祈りへの不信感が沸いてきました。その頃 ベランダという介護保険対象外の場所の掃除を依頼されたので説明をして断ると今まで以上に罵倒さ れ、ヘルパー交代を言い渡されてしまいました。しかし交代ヘルパーがいないので罵倒されながらも訪 問をし続けるしかなく、さすがに精神的に疲れが来ていました。そして、とうとう数日後には事業所変 更ということになり、祈りは通じなかったと新米クリスチャンの私は祈ることをやめてしまいました。 ところが、担当ケアマネが「ベランダの掃除なんて市役所に内緒でやったらいいのに」と口走った言葉 を聞いたご本人が、「俺は市役所に内緒でやらなければいけないことをお前に頼んでいたんだな」「悪 かったなぁ」と謝られました。その言ってはいけないケアマネの一言で大逆転です。事業所変更の件は なくなり、少しずつ関係が良好になり、4ヶ月が経った今では、お前→ヘルパー→ヘルパーさんと呼び 方が変わり「ありがとうなぁ」と言ってもらえるようになりました。周囲の人たちも奇跡だと驚いてい ます。身勝手に祈ることをやめてしまった私ですが、神様に感謝の祈りをしました。

 今回のことでわかったことが、2点あります。クリスチャンになる前の私は、物事が悪くなると自分 が悪かったんだと落ち込み、良くなると自分の手柄だと誉めていましたが、いつの間にか全てが神様の ご計画と思えるようになっていました。もう1点は、私が祈ることをやめてしまった時も、神様は私の 手を離さなかったと確信できたことです。
 聖書を勉強中の新米クリスチャンですが、これからも私の手を離さないで くださいと祈りながら信仰生活を歩んでいこうと思います。