大阪城東福音教会

私の信仰

献堂10周年おめでとうございます


 主の御名を賛美します。献堂10周年おめでとうございます。献堂に携わってこられた牧師先生ご夫妻、 兄弟姉妹の尊い犠牲や捧げられた祈りの恵みが今、私達家族にも及び感謝しています。夫の転勤に伴 い香川から転居して一年半になります。居住環境の全く異なる生活に家族それぞれが順応していけるの か不安はありましたが、私にはひとつの希望もありました。それは誰の心にも思い浮かばなかった神様 の不思議を見ることです。

 すでに転居先も決まり2ヶ月後には引越しというある日、一通の手紙が届きました。「あなたの母親が 生活保護を受けている」との内容です。思いがけず40年前に出奔した実母の居所が分ったのです。自己 を確立していく多感な時期に母親から捨てられたという事実はその後の心の在り方に大きな影響をもた らしました。根を下ろす場所を突然失い、不安定な気持ちと孤独に心は暗く閉ざされたまま成人しまし た。もはや思慕よりも憎しみにも似た思いしか懐けなかった人と対峙するのだ---訪ねてみると年老いた 母は認知症を患い、軽い心の病にも苦しんでいたのです。その姿に全てを許そう、母の心に寄り添って みようと一瞬にして心が変えられました。

 福音の力なのでしょう。罪を許されてもなお心の深層に残っていた古い自分を主が取り扱って下さった のだと思います。人は誰でも自分のルーツを確認し、愛されていることを知っておきたいのだと思いま す。けれども母との再開を通し、自分がただ神によってのみ生まれたこと(ヨハネ1:13)、朽ちない種から すなわち神の変わることのない生ける御言葉によって新たに生まれたということ(1ペテロ1:23)を教えら れました。さらに私と同じ様な経験のある兄弟姉妹が大阪城東福音教会にもおられると知って驚きまし た。その名の通り主は不思議をなされるお方です。

 この10年間を振り返っても聖霊の恵みの一つ一つに感謝があふれます。内に住まわれる聖霊の声に 聞くとき、主が導いて下さっていることを知り、深い平安と信頼を覚えるのです。御言葉をもってイエス様 がご自身を現して下さる時、その真実に驚嘆するのです。イエス様の栄光を讃え、その御名を賛美いた します。