聖書の学び
「淫行の国にも救いの手を伸べる恵みの神」
ホセア書1~3章
ホセアが預言した当時、北イスラエル王国は主なる神に背き、国中に偶像礼拝(霊的姦淫の罪)が満ちた状態でした。そんな中で主は「淫行の妻と淫行によって生まれた子らを受け入れよ」と命じられ、ホセアはゴメルを妻に迎えました。果たしてゴメルが家を捨て淫行の罪に走り、(借金で)奴隷の身となった時、主は再び「姦淫を行う女を愛せよ」と命じ、ホセアは代価を払って彼女を買い戻したのです。このホセアの一連の体験(主の御思いの擬似体験)から、主がこの国の民の罪で辛く悲しんでおられる事、また主はどのような犠牲を払ってでも民を自分のもとに連れ戻したいと願っておられる事が理解できます。そして主はキリストの十字架の贖いによってそれを実現されました。どんな罪ある者も悔改めてキリストを信じるなら、罪赦されて(魂の)命が主に買い戻され、永遠に生きる者[ヨハ3:16]となり「あわれまれぬ者」「わが民ではない」[ホセ1:6,9]と名付けられた淫行の子らが「あわれまれる者」「わが民」[ホセ2:23]と呼ばれる者とされると同様の恵みに与るのです。