聖書の学び
「主イエスの名のための覚悟」
使徒行伝21章7~14節
使徒パウロは第三回伝道旅行を終えてエルサレムに向かう途中にカイザリヤに立ち寄りました。するとそこにアガボ(使11章で飢饉を預言し、成就)がやって来て「パウロはエルサレムでユダヤ人達に縛られ、異邦人に渡される」と預言したのです。そこで周りの人々はパウロのエルサレム行きを必死で止めましたが、彼の返答は「主イエスの名のためなら、縛られるだけでなく、死ぬ事をも覚悟している」でした。このパウロの覚悟は一貫したもの[使20:24、ロマ5:3,14:8、ピリ1:21]でしたが、その根源は彼が抱いていた揺るぎない確かな希望によるものでした。それは神の栄光にあずかる希望[ロマ5:2]、すなわち「復活(神の賞与)[ピリ3:10-14]」「義の冠[2テモ4:7,8]」「永遠の命[1テモ6:12]」とも表現されるもので、決して失望に終わる事のない希望です。彼が何よりも慕い求めたこの永遠の希望は私たちにも約束された恵みです。一人一人に与えられた使命(十字架[マタ16:24-26])は異なれど、それを避ける事なく[エゼ3:18]、喜んで主イエスの名のために歩む者となりましょう。