聖書の学び
「神がなされた一つの事」
ハバクク書1章1~5節&使徒行伝13章41節
預言者ハバククは神に対し「いつまで聞き入れて下さらないのか」と訴えました。世に「暴虐があり、律法はゆるみ、公義が曲げられている」との彼の叫びに神がすぐには答えられなかったからです。しかし、神のご計画は人知を超越し、人の思いに優り、この時神がなされた一つの事はカルデヤ人(バビロン)を興して不信の民を裁く事[ハバ1:6-11]でした。この裁きは確かに旧約時代に成就しましたが、旧約の多くの出来事は新約の雛型でもあります。使徒パウロは第一回伝道旅行において「侮る者たちよ…滅び去れ」[ハバ1:5]の御言が「あなたがたの身に起こらないよう気をつけよ」と教えました。すなわちハバクク時代の不信者に対する裁きは、新約時代の不信者に対する裁きの雛型で、私達を救うために神がなされた一つの福音(十字架の贖いと復活の命)を信じる者は「もれなく、イエスによって義とされ」[使13:39]ますが、侮る者は「自身を永遠の命にふさわしからぬ者」とするのです。主イエスを信じ、共に永遠の命に与る者となりましょう。