大阪城東福音教会

聖書の学び


「仕える人となりなさい」
マタイによる福音書20章20~28節


 12弟子であるヤコブとヨハネは母親と共にイエス様の前でひざまずいて「御国ではあなたの左右に2人が座れるように」と願い、その事を知った残りの10人の弟子が憤慨した場面です。この出来事の少し前にイエス様が「人の子(イエス様)がその栄光の座につく時…あなたがたもまた、十二の位に座し」[マタ19:28]と教えておられる事から、弟子達の関心事は誰が十二の位の中でイエス様の隣に座るかだったと言えます。彼らに対するイエス様の答えは「仕える人となりなさい」でした。これは、世の権力とは真逆とも言える教えですが、これこそが神の目に正しい姿です。仕え従う事は聖書の根幹である「神を愛し[1ヨハ5:3]、人を愛する[マタ7:12]」に通じ、イエス様ご自身がまさにその模範となって、天の高き位を捨てて低い人間の姿を取り、私達の罪の身代りとして十字架で命を与えるため[ピリ2:6-8]に来られたからです。「信仰の導き手であり、またその完成者である」[ヘブ12:2]イエス様を仰ぎ見つつ、私達も神と人に仕える日々を歩む者となりましょう。