大阪城東福音教会

聖書の学び


「ソロモンに見る神の知恵」
列王記上3章16~28節


 ダビデ王は神の言に従い、ソロモンを後継者に選びました[歴上22:8-10]。そして、ソロモン王の夢の中に神が現れ「何を与えようか」と問われた時、彼は父ダビデの教え[歴上22:12]に従って知恵を求めて与えられました。今日の聖書箇所は、その知恵が用いられた例です。2人の遊女が一人の赤子を互いに自分の子だと主張して王に訴えましたが、客観的な証拠がありません。そこで王は「刀で赤子を2つに分けて半分ずつ与えよ」との非情と思える命令を下しましたが、片方の女は「子供を殺さず、相手の女に与えて下さい」と願い、他方は「子供を分けて下さい」と言いました。「心からあふれ出る事を、口が語る」[ルカ6:44,45]の御言通り、2人の発した言葉から真実が明らかになり、神の知恵が現されました。やがて全ての人が神の裁きの座に出て申し開きする日が来ます[マタ12:36,37]が、そこで全能者を欺く事はできません[ヨブ13:9]。しかし、信じる者はキリストの十字架の贖い(神の知恵)により、全ての罪が消し去られているから、ただ感謝です。