大阪城東福音教会

聖書の学び


「わたしたちの国籍は天にある」
ピリピ人への手紙3章5~21節


 使徒パウロは「わたしにならう者となってほしい」[ピリ3:17]と語っています。彼は、かつては富・宝・地位・名誉を益あるものとし、またキリスト教会を迫害する事が神の律法を遵守する行為と信じていましたが、ある日、天からの光を受け、イエス様の声を聞き、キリスト迫害者から伝道者へと180度変えられました。パウロは、真の価値は主キリスト・イエスを知り、キリストを得る事にあり、この方こそ聖書に記された救主であると悟ったのです。それはキリストの十字架と復活を信じれば、誰でもその報い(天の国籍)を得る神の恵みです。しかし、パウロ自身が「すでに捕えたとは思っていない」[ピリ3:13]と語っているように、信じて受洗すれば完成ではなく、その後に信仰を捨てれば失格者[1コリ9:27,2テモ4:10]となるのです。パウロが義の冠(永遠の命)[2テモ4:8]を確信したのは殉教を目前にした時で、それは彼が信仰を守り通した結果だったのです。私達も天の国籍を獲得すべく、パウロと同じ価値観を持ち、また主イエスにあって信仰を貫き通す者[ロマ8:37]でありましょう。