大阪城東福音教会

聖書の学び


「一粒の麦が豊かな実を」
ヨハネによる福音書12章24節~26節


 過越の祭を訪れたギリシャ人達がイエス様との面会を要望していると伝えた弟子達に対して、イエス様は「人の子が栄光を受ける時がきた…」と言われました。一見、イエス様は弟子達の相談に無関係な返答をしたようにも思われますが、その後の御言に注意深く耳を傾けると、真意が見えてきます。それは「一粒の麦が地に落ちて死ぬ」=「この世の自分の命を憎む(気にかけず、主に献げる)」ならば、「豊かな実を結ぶ」=「永遠の命に至る」。すなわちイエス様に従順に仕えるなら、(天国でいつも)共におる(面会できる)と教えられたと理解できるのです。そして、キリストの十字架こそが究極の従順であり、私達の模範でもあります。全人類の罪の身代りに一人の罪無きお方(一粒の麦)が十字架で死ぬ事は神の御旨の実行だったからです。この模範に倣う者となり、神が各自に与えられた十字架(御旨)をとって[マタ10:38]、口先だけでなく[マタ8:19,20]、優先順位を間違わず[マタ10:37]、いっそう主に従順でいて[ピリ2:12]、豊かな実を結ぶ者となりましょう。