大阪城東福音教会

聖書の学び


「助け手マルコ」
使徒行伝12章25節~13章5節&13節


 AD45年頃、サウロ(パウロ)とバルナバは、聖霊の示しで、伝道の旅へと遣わされました。2人は助け手としてマルコを連れ、まずクプロ(キプロス)に渡り福音を伝え、続いてパンフリヤ(現トルコ)に移動しましたが、マルコはここで一行から身を引き、故郷に帰ってしまいました。AD50年頃、2度目の伝道旅行に出かける際、2人の間にマルコを連れて行くか否かで激論が起りました。バルナバは彼を同行させたかったのですが、パウロは前に一行を離れた者は連れて行かないが良いと判断した[使15:37~39]からで、結局バルナバはマルコ、パウロはシラスを連れて別々に旅に出発しました。その後のマルコに関してはパウロの手紙に記載があり、AD61年頃「私の同労者…マルコ」[ピレ24]、AD66年頃「彼(マルコ)は私の務めのために役立つ」[2テモ4:11]と称されています。脱落者マルコはパウロの福音宣教に役立つ者に成長していたのです。成長の理由は、バルナバの愛の手や3者3様の祈りによると想像できますが、その背後には神様の導きがあった[1コリ3:6,7]と信じ、深き恵みに感謝いたします。