大阪城東福音教会

聖書の学び


「ケニズびとカレブ」
ヨシュア記14章6~15節


 主なる神の導きで出エジプトし、約束のカナンに入国して多くの敵に勝利したイスラエルは、嗣業の地を分配しました。ケニズびとエフンネの子カレブの嗣業となったのはヘブロンであり、これはかつてモーセが彼に約束した言葉[ヨシ14:9]の実現でした。ヘブロンは、カレブが45年前にカデシ・バルネアからカナンの地を偵察に行った際に踏んだ地であり、彼の従順な信仰(偵察隊12人の内、カレブとヨシュアの2人だけが、カナンに攻め入る事[主にある勝利]を進言[ヨシ14:8,9])に基く約束の嗣業だったのです。聖書の系図を調べてもカレブからユダに繋がる記録は見当らず、「ケニズびとカレブ」との記載から異邦人(エサウの子孫ケナズ[創36:10,11])の一部がイスラエルのユダ族に加わったとの説もあります。神は人を偏り見る事なく、ただ従順な信仰者に祝福を与えて下さるのです。旧約聖書は新約聖書の雛型で、私達にとってのカナンのヘブロンは、天国の住い(永遠に朽ちない復活の体)[2コリ5:1,2]と解釈できます。カレブのように「全くわが神、主に従いました」と信仰告白する者となりましょう。