聖書の学び
「神が定められた時」
ヨハネによる福音書17章1~5節
主イエス様は弟子達と最後の晩餐の食事をし、彼らに教えと励ましを語られた後、天を見上げて祈られました。その最初の言葉は「父よ、時がきました」であり、それは神がキリストに対して定められた時を意味するものでした。具体的にはキリストが「罪人らの手に渡される時」[マコ14:41]、「栄光を受ける時」[ヨハ12:23]、「世を去って父のみもとに行くべき時」[ヨハ13:1]、つまり福音(「十字架」「復活」「昇天」)が成就する時が来たのです。キリストの十字架は「罪無きお方の犠牲による贖い」[ヘブ10:7-10]、復活は「永遠の命の初穂となられたキリスト」[1コリ15:51,52]、昇天は「キリストが天の御座の栄光で再び輝かれるため」[ヨハ17:5]で、いずれも神が定めたご計画の実現でした。この神の時の成就によりキリストを信じる者は、罪きよめられ、やがてキリスト再臨時に彼と同じ朽ちない姿に変えられ永遠に生きる道が完成したのです。また、神が私達一人一人に定めた選びと祝福の時 [エペ1:4、エレ29:11]も必ず実現します。神の偉大な愛(アガペー)のご計画に共に感謝しましょう。