聖書の学び
「プリムの祭」
エステル記9章23-28節
エステル記は、捕囚からエルサレム帰還したユダヤ人が神殿を再建した後にペルシャで起った出来事で、エズラ記6章と7章の間のものです。ユダヤ人エステル(いとこで育ての親がモルデカイ)がペルシャ王アハシュエロスの王妃に選ばれて約5年後、ユダヤ人に悲報が届きました。王に次ぐハマンが自分に背くモルデカイを憎み、1月のくじ(プリム)で、ユダヤ人を12月13日に滅ぼせとの命令を王の名で出したのです。モルデカイはエステルに王の哀れみを請うよう求め、彼女は命を賭して王の前に行き、民は断食の祈りで支えました。一方、ハマンはモルデカイを高木に掛けようとしましたが、神は不思議な方法で救い、更にエステルからハマンの悪事を聞いた王にハマンをあの木に掛けさせ、ハマンの地位にモルデカイを就かせられたのです。モルデカイは12月13日にユダヤ人を害する者をその日に滅ぼせとの新しい命令を出し、民は大逆転に歓喜し、勝利の翌日をプリムの日として祝いました。私達の大逆転は「罪の支払う報酬は死…神の賜物は…永遠の命」[ロマ6:23]です。そのためにキリストが十字架で命を賭して下さったのです。共に天国でプリムの祭を祝いましょう。