聖書の学び
「正しい人は救を得る」
箴言11章
知恵の書とも言われる箴言を、人生を成功に導く教訓と見れば、初読者でも納得できる部分もあります。しかし聖書は「神の霊感を受けて書かれた」[2テモ3:16]、「わたし(イエス・キリスト)についてあかしをする」[ヨハ5:39]ものですから、箴言の御言は人を救う神の知恵ととらえ、その中にキリストを見出す事こそが神の御心と言えます。11章には正しい人と悪しき人が対比されていますが、「遜り」[2節]「人を罵らず」[12,13節]「助言者」[14節]「(罪の債務の)保証人」[15節]である正しい人はキリストご自身であり、その御言「欲を求めず」[6節]「御言を守り」[9節]「素直に信じ」[20節]「神に信頼」[28節]に従う人が、神の目に正しい人と理解できます。神は両者の結末を「正しい人は救を得て永遠の命に」、「悪しき人は失望してむなしい滅びに」至る[6-8,18,19,21節]と定められていますが、誰でも唯一の罪なきお方(キリスト)を信じ(彼に自分自身を差し上げ)て、十字架の贖いで罪の債務が除かれるなら、救を得る者としていただく事ができるのです。