聖書の学び
「罪人と食卓に着く救主」
ルカによる福音書15章
救主イエス様の御言を聞きたくて取税人(ローマ政府の下請で税を徴収)や罪人と称される人達が御許を訪れました。世間から嫌われ、のけ者にされていた彼らでしたが、イエス様は喜び迎えて親しく交わり、食事を共にされました。一方、当時の指導者(パリサイ人や律法学者)達もイエス様の話しを聞いていましたが、その目的は「イエス様を試み、言葉の罠にかけるため」[マタ22:15-17、ルカ10:25]と不純なものでした。神の基準では、心の中の悪い思いも罪[マタ15:19]ですから、全ての人が(指導者達も)罪人に該当します。天の御座におられたイエス様が人の姿となって地上に来られたのは「すべての人を救う」[テト2:11]ためであり、そのために福音(十字架の贖いと復活の命)を成就されたのです。ここで救いと滅びの分岐点は、自分の罪を認めて悔改め、救主を信じるか否かです。「罪人を招いて悔改めさせ」[ルカ5:32]ようと心の扉を叩くイエス様[黙3:19,20]は、扉を開く全ての人と食事(地上では聖霊の交わり、天国では祝宴[マタ8:11])を共にして下さるのです。