聖書の学び
「心の清い者となろう」
詩篇73篇
詩篇73篇は約三千年前の詩(作者アサフ)ですが、そこに表現されている人間の悪しき姿は、今の時代も全く同じだと言えます。それは神をあざけり人をしえたげ高慢に生きる悪しき者が、健やかで裕福に苦労なく生活しており、人々もそれに同調し、彼らを責めるどころか褒め称える姿です。一方で神の教えに従って清く生きた(神を愛し、人を愛した)のに、苦難の人生を歩み続けたアサフは、いくら考えてもこの不条理を理解できずに悩みました。しかし彼が神の臨在の前に出た時に、悟りが与えられました。それは悪しき者の繁栄は一夜の夢のごときものであり、夢から覚めると滅びに至る運命だとの啓示でした。神が備えられた永遠に比べれば地上での肉の一生は夢に等しく、後に必ず受ける神の裁きで定まる魂の行き先こそが最重要事項なのです。この年も、神の御前に出て御言・祈り・賛美に親しみ、心清く生きる事で、魂の救いを確かなものとしましょう。「神のみこころは、あなたがたが清くなることである」[1テサ4:3]