聖書の学び
「選ばれたユダ(イエス・キリストの系図)」
マタイによる福音書1章1~6節
イエス・キリストの系図に登場するユダはヤコブ(イスラエル)の四男でした。彼はカナン(異教)の女性を妻とし、息子の嫁(タマル)を騙した人で、決して優れた者とは思われません。しかしユダはタマルから不正行為を指摘された時「彼女は私よりも正しい」[創38:26]と自分の過ちを認めました。これはダビデ王が預言者ナタンに罪を指摘された際に「私は主に罪を犯しました」と悔改めて神に罪を除かれた場面[サム下12:13]に重なります。一方、ルベン(長男)やシメオン、レビ(次男、三男)が罪を犯した際[創35:22,34:25-31]に悔改めは見当りません。またユダはその後、末の弟(ベニヤミン)が奴隷とされる危機に「どうかしもべ(自分)をこの子供(ベニヤミン)の代りに…奴隷として…ください」[創45:33]と自己犠牲の愛(アガペー)を示しました。これはキリストの十字架の贖いに重なります。私達も聖書に照らすとユダと同じ罪びとですが、彼のように心から悔改めてキリストの(霊の)家系に加えられ、罪赦された恵みを愛の実として顕し、約束(天国)を相続する者[ガラ3:27,29]となりましょう。