聖書の学び
「無くてはならぬものは一つ」
ルカによる福音書10章38~42節
エルサレム近郊の村ベタニヤに住むマルタとマリヤはイエス様一行を家にお迎えしました。姉マルタは活動的・理性的、妹マリヤは心情的・霊的な人で、性格は対照的でした。例えば2人の兄弟ラザロが病で死に、4日後にイエス様が訪れた際、お迎えに行ったのはマルタだけ[ヨハ11:20]でした。またイエス様が十字架に架かる6日前、最後のベタニヤ訪問時に、マルタは給仕をしていましたが、マリヤは(霊的に感じ)イエス様に香油を注ぎ[ヨハ12:2,3,7] 葬りの準備をしたのです。今日の箇所は、接待に忙殺されたマルタが、イエス様の御言に聞き入るマリヤを見て不平を言う場面です。マルタの「イエス様のために」との動機は立派でしたが、それ(接待)が御心であるかの確認手順(御言との照合)が抜けていたのです。主はマルタを優しく諭し「無くてはならぬものは一つ」と教えました。それは、聖書全体から見ると「永遠の命」だと理解でき、誰でも御子を信じる者は与えられ[ヨハ3:36]ますが、信じるには、マリヤのようによく聞く事が必須[ロマ10:14,17]です。私達も、聖書を読む時間を優先して生活しましょう。