メッセージ
「神様を身近に」
牧師 大倉 昭元
先日、教会員の方と梅田にあります高層ビルのレストランで食事を共にする機会が与えられました。大きくて広い窓からジャンボ機が空港に向かって降下しているのがよくみえます。大阪城も近くにみえます。特徴のあるOBPのツインビルもすぐわかりました。ビルから東側をみますと生駒山まで建物がつづいています。いかに大阪の緑が少ないかがよくわかりました。
聖書をみますと、当時の人々が自然にふれた中で生きていることがよくわかります。信仰の父といわれるアブラハムは夜空にかがやく星をみつめる中で、『あなたの子孫はあの星のようになるでしょう』という神の声を耳にすることができました。同じ星は今夜もかがやいています。しかし、その星をながめる人はどれだけいるでしょうか。また、ダビデは『もろもろの天は神の栄光をあらわし、大空はみ手のわざをしめす』(詩篇19:1)と歌っています。
今日、私達は神を信じたのは悩みや苦しみがキッカケです。確かに以前なら大きな問題に直面するや、どうしてよいかわからず苦しんだものです。また、無力な自分にもいや気がさしてしまったものです。その後もより神を信じるのは問題に出会ったときに祈ったり、聖書をよんではげましをうけたりすることによるのが多いように思えます。
イエス様は自然の中から生きることに対して、度々教えられました。山上の垂訓の中でも、空をとぶ鳥を指さしながら、『空の鳥をみるがよい』といわれました。そして鳥がとんでいるのは神さまの養いがあるからではありませんかと人々に語りかけられました。私達はそれまで鳥をみても、神の恵みがどんなに大きいものであるか考えたことがあったでしょうか。野に咲く花をみて、その美しさから神様は私達のことにかかわってくれると感じたことがあるでしょうか。
大阪に住む者にとりまして、どうしても身のまわりの自然から学ぶことは少ないかもしれません。でも普段からすこしでも注意していくとき、神様の大きさをみることができます。私の部屋から夕陽がよくみえます。空一面をキャンバスにして色どられるのをみるとき、神様は偉大な画家でもあり、感動を憶えます。神様のすばらしさの中にいかされていることを知るとき、心の中に不思議とゆとりも感じられます。これからも自然の中からももっと神様の働きをみるものでありたいと教えられました。
*大阪城東福音教会記念誌『福音のしもべ』より城東福音ニュース1988年 4月号を掲載いたしました。