大阪城東福音教会

メッセージ

「祝福を」

牧師 大倉 昭元


 この一年、祝福が豊かにあるようにという願いはすべての人の心にあることでしょう。祝福を得るにはルールがあります。聖書の中の人物、漁師シモン(後キリストの弟子の一人になる)の経験から学んでみたいと思います。

 シモンが湖で一晩働いたものの何の収穫もなく港にもどってきた時のことです。イエス様は浜辺にいるたくさんの人達にお話をしようとされ、シモンの舟を借りられました。話が終わりますと、イエス様がシモンに「沖へこぎだして網をおろして漁をしてみなさい」といわれました。夜通し働いたシモンにとってこのことばに素直に従うことに困難をおぼえたことでしょう。

 聖書中の多くの人物がチャレンジをうけたことでした。心配性のギデオンに対して神様は「大勇士よ、主はあなたと共におられます」と声をかけられました。またニ十歳にもならないエレミヤに対して「あなたをたて、万国の預言者とした」といわれました。彼等はこれまでの自分のカラを破り、神のチャレンジに答えていったのです。

 シモンはイエス様のことばを聞き、自分なりに色々と考えたでしょうが、「しかし、お言葉ですから網をおろしてみましょう」と肯定的な返事をしたのです。「しかし」という言葉をつかう場合は普通否定的な言い方に用いることが多いのですが、どうしてイエス様の言葉にチャレンジする気になったのでしょうか?以前のこと、バプテスマのヨハネの弟子であった弟アンデレに会ったとき、「メシヤ(救主)に出会った」と確信をもっていわれ、連れられて、一夜イエス様と親しく交わったことがありました。今日は舟の中でイエス様の話を聞くうちにシモンの心の中に変化が生じてきたのです。元来人間は否定的で消極的になりやすいことですが、その方向を変えさせる大きな力が信仰の中にあるのです。毎週の礼拝でメッセージを聞いていくとき、あなたの心の中にも変化があらわれていくのです。

 この年、神様はあなたにチャレンジを与えられます。「しかし、お言葉ですから」と積極的に新しい一歩をふみ出していこうではありませんか。そこにあなたの成長があり、祝福があり、感謝が伴ってくるのです。




*大阪城東福音教会記念誌『福音のしもべ』より1990年1月号のメッセージを掲載いたしました。