大阪城東福音教会

メッセージ

「キリストは心の中に 」

牧師 大倉 昭元


 今年のイースター(復活祭)は15日です。この祝日はクリスマスのように日が決っていません。3月21日以後の最初の満月の後にくる第一日曜日となり、毎年その日がことなります。

 3月初め、エルサレムにいき、ダマスカス門の地面にイエス様がおさめられた墓をたずねました。墓の中に入りますとひんやりした感じで、右側に遺体がおかれた場所がありました。意外と小さな墓と思いながら外に出ようとしますと、木戸の内側に「キリストはよみがえられ、ここにはおられない」ということばがしるされてありました。

 あなたにとってキリストはどのようなお方でしょうか。偉人伝の中にイエス様もその一人として含まれている書物も多くあります。また偉大な宗教家、博愛主義者としてイエス様をとらえている方もたくさんいます。しかし、聖書にはイエス・キリストは十字架にかかられ、死んだ後墓にほうむられ、三日目によみがえり、天に帰られたとしるされています。

 大切なポイントはイエス様が復活されたかどうかということです。ここでイエス様が人であったか神であったかがはっきりされるところです。復活の事実について、聖書は個人的体験ができるとしるしています。祈りの生活を深めていきますと、より霊的な世界に入ることができます。祈っているとことばがいつとはなしにこれまで習ったことのないことば(異言)がでてくるようになります。このようにして聖霊の恵みをいただくことは心の中にイエス・キリストを持つことだとパウロは次のようにいっています。「この奥義はあなたがたのうちにいますキリストであり、栄光の望みである」(コロサイ1:27)イエス様は復活され、昇天されましたが、今日聖霊として、信じる者の心の中にも宿って下さっているのです。

 復活は約2000年前のことでありますが、クリスチャンは今も生きて働かれるイエス様を信じて生活をしているのです。パウロは「キリストがわがうちに生きておられるのである」(ガラテヤ2:20)と告白しました。パウロがいかに聖霊に満たされていたかがわかります。聖霊の充満の中で生かされた生き方を送り、さらにイエス様の証人となろうではありませんか。




*大阪城東福音教会記念誌『福音のしもべ』より1990年4月号を掲載いたしました。