メッセージ
「よみがえりは力」
牧師 大倉 昭元
イースター(復活祭)は一般的にはまだ知られていませんが、教会の中では大きな意味をもつ大切な日です。復活祭はイエス様が十字架上で死んで、三日目によみがえられたことを記念するものです。死んだ人がよみがえったといわれて、どれだけの人が素直に受け入れることができるでしょうか。弟子たちはよみがえりのことを何度も聞いていましたが、よみがえられたイエス様に最初に出会った婦人たちから聞いた時信じることができませんでした。しかし、疑い信じない弟子たちの前に、その姿をあらわし、弟子たちが信じられるようにされました。
今日もよみがえりを信じない人は多くいます。しかし信じている人も多くいます。イエス様をこの目で見なくても、祈りを通して恵みを体験するなら、今も生きておられると信じることができます。病気の時、その辛い中で祈り、いやされたなら、主イエス様は生きて力を現わして下さるお方だと告白できます。「イエス・キリストは、きのうも、きょうも、いつまでも変わることがない」(ヘブル13:8)からです。マタイによる福音書の最後に「見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいるのである」(マタイ28:20)としるされています。
パウロは迫害者でしたが、復活されたイエス様との出会いで回心しました。彼の信仰の根本はよみがえられた神様を信じていたことです。死を打ち破ったお方がどのような中からでも助けて下さると信じ、ローマ行きの船が二週間も嵐にもまれて、死の危険を感じつつも、祈り続けました。よみがえりの力こそどのような問題をも解決する力であることを信じていたからです。ただ神の存在を信じるだけでは十分ではありません。復活祭のこの月、あなたが信じているイエス様は愛なるお方であり、また人類の最大の問題である死に勝利されたお方であることをしっかり心におぼえようではありませんか。
※大阪城東福音教会記念誌『福音のしもべ』より2006年4月の「キャッスル」を掲載いたしました。