大阪城東福音教会

メッセージ

「み言葉をたくわえる」

遊津 敏


 『わたしはあなたにむかって
 罪を犯すことのないように、
 心の内にみ言葉をたくわえました』
     (詩篇119篇11節)

 明けましておめでとうございます。そして、新しい年を備えて下さった主イエス様に心から感謝いたします。
 年が改まると気持ちも一新し、新たな目標を立てる方も多いのではないでしょうか。主がお一人お一人に良き目標を与えて下さり、皆様がそれに向かって着実に歩まれることを願い、お祈りいたします。

 数年前、私にもひとつの思い(目標)が与えられました。それは「み言葉をまるごと覚えたい」との思いでした。果たしてどれだけ覚えることができるかと、私は早速目標に挑みました。まずは聖書66巻の中で短いものから覚え始め、数巻を暗記するまでは良かったのですが、そこで自分の記憶力の限界を自覚するに至りました。新しい書巻を覚えるのは良いのですが、気が付くと前に覚えた書巻のみ言葉をほとんど忘れてしまっていたからです。自分の忘れる力(老人力?)を痛感した瞬間でした。
 これはダメだと思って方針転換。次はハードルをグッと下げて「聖書のどこに、どのようなみ言葉が記されているかを、おおよそ覚えよう」との目標に変更し、まずはマタイによる福音書にチャレンジ。これまた覚えては忘れてとの戦いが続きましたが、不思議なもので何度も何度も繰り返して覚えると、かなりの部分が記憶に残ってくれるようになりました。例えば「5~7章は山上の垂訓」「13章は四つの種」「14章は五つのパン」「16章はピリポ・カイザリヤ」「17章は変貌山」のように覚えました。

 もう一つ取り組んだのは、語呂合わせによる詩篇の暗記です。詩篇46篇は「四六時中、神はわれらの避け所」113篇は「いい賛美、日の昇る所から沈むとこ」、118篇は「いいやんか、主はわが味方、かしら石」などで、各篇のみ言葉から教えられた部分を抜粋して覚えました。同様の方法で北イスラエル19人、南ユダ20人の王様や、12部族、12弟子の名前なども覚えることができ、その成果も実感できています。これらの暗記により、聖書を調べる速度が格段に向上し、今の私にとって大きな財産となっているからです。そして、何より感謝なことは、聖書を開くことの楽しみ喜びが大いに増したことです。
 私が味わうことのできた「み言葉をたくわえる」ことの恵みを、是非すべての方に体験していただきたいと願っています。

 冒頭のみ言葉をもう一度ご覧になっていただけますでしょうか。人が心の内にみ言葉をたくわえて人生を歩むならば、それはいつも主なる神様の御旨にかなった正しい道であり、その道を行く人は罪を犯す(主に背を向けた生き方をする)ことがありません。主のみ言葉に照らされたこの真理の道を、皆様と共にいつまでも歩み続けることができるならば、この上ない喜びです。

 『あなたのみ言葉はわが足のともしび、
 わが道の光です』
       (詩篇119篇105節)


 2022年、あなたの今年の目標のひとつに「み言葉をたくわえる」を加えてみませんか。例えば「聖書通読」も素晴らしいチャレンジですし、「1日1回は聖書を開き、毎日少しでもみ言葉に触れる」との目標でも良いでしょう。自分に合った「み言葉をたくわえる」ための目標を設定して下されば感謝です。

 この一年も、主イエス・キリストの恵みが皆様と共にありますように。アァメン。