メッセージ
「パウロを助け たアナニアとバルナバ」
牧師 大倉 昭元
サウロはエルサレム からダマスコへクリスチャンを捕えに行きました。町に近づいた時、突然天から「サウロ、サ ウロ」の声とともに強い光に照らされました。「主よ、あなたはどなたですか?」と問うと
「あなたが迫害しているイエスである」と応答がありました。彼はイエスは木に架けられて死 んだと思っていたのに、今も生きて自分に語りかけられたことに大きなショックを受けまし
た。サウロが持っていたイエスに対する神学は完全に崩され、イエスが「木に架けられた呪わ れた者」から死からよみがえられた「救い主」であることを確信しました。
サウロは、ユダヤ教 を信じている同胞にこのことを伝える人になりました。しかし、迫害者として見ているユダヤ 人から命を狙われダマスコの町から脱出しエルサレムに向かいました。
エルサレムに着き、 クリスチャンになったと言っても教会の人々はなかなか彼を信じませんでした。しかし、バル ナバはパウロの話を聞きながら、彼は真実を語っていると受け止めてくれました。バルナバは
エルサレム教会で良き働きをし、自分の土地を売って教会に捧げ、貧しい人々を助けたことか ら優しい心の持ち主だとわかります。後に海外宣教師に選ばれていることから、信徒時代から
説教をする機会が与えられていたと考えられます。
このバルナバがサウ ロとエルサレム教会との橋渡しとなってくれました。語る者と聞く者が共に真実であることは 大切なことです。パウロに神の言葉を伝えるためには、アナニアが備えられ、彼の話(証)を
聞くためにバルナバが近づいてくれました。この両者があり、サウロまたはパウロと呼ばれた 彼を教会は受け入れたのです。数年を経てパウロとバルナバはアンテオケ教会に招かれた時に
再会し、二人はアンテオケ教会の最初の宣教師として任命されました。
あなたはアナニアタ イプですか?それともバルナバタイプでしょうか?教会には両方の働きが必要です。