大阪城東福音教会

聖書の人物を訪ねて


さばきつかさ オテニエル


 ヨシュアはイスラエルの人々を導き、ヨルダン川を渡り、神がアブラハムに約束されたカナンの地に住 むことになりました。先住民との戦いがしばらく続きました。そのような時期にカレブが領土を拡大するた め、敵地ゼブルを撃ってその町を滅ぼす者には娘を与えるといった時、オテニエルがその町を征服しま した。カレブは出エジプトし、カナンの地を偵察する12人の一人に選ばれた人です。その内の10人はカ ナンに巨人がいるといって恐れの気持ちを持っていましたが、カレブとヨシュアは神の言葉に従って今こ そ攻めて行こうと信仰告白しました。しかし不信仰の思いが人々の心を支配してしまい、その結果40年 という年月荒野に留まることになったのです。オテニエルはカレブからその話を何度も聞く中で、どのよう な時でも信仰に生きることこそ本当の生き方だと学んだのです。

 その後先住民と戦い、領土を拡大して部族ごとに地が区分されました。指導者ヨシュア、また彼に忠実 に仕えた人たちが死ぬと、あっという間にカナンの人々に感化され、彼らの神々を拝み、結婚して同化し ていきました。神は彼らの生き方の間違いを教え、まことの神にようにと敵の支配下におきました。 あまりの厳しさの中で彼らが主に呼び求めた時、神は最初の士師としてオテニエルが起こされました。オ テニエルはカレブから信仰とはみ言葉に従うことだという教えが深く入っていました。神は彼を用いるた めに聖霊を注がれました。オテニエルは8年間厳しい支配をしたメソポタミヤを撃ち破り、その後40年間 平和な時代をイスラエルに取り戻しました。

 オテニエルが受けた聖霊の恵みは力です。旧約聖書には聖霊を受ける人は特別な働きをする人々に 与えられています。新約聖書ではヨエル書から『すべての肉なる者にわが霊を注ぐ』のみ言葉が引用さ れています。あなたに弱さがあるなら「主よ、聖霊に満たしてください」と祈りましょう。新約の時代は信じ る者には聖霊が注がれるのです。神が求める人とはオテニエルのように信仰と聖霊に満たされた人で す。今の時代も士師の時代のように混乱した状況です。あなたの家庭で、職場で、また近所でオテニエ ルのように働きの場は必ずあることでしょう。 参照 士師記 1:11~13  士師記 3:7~11  使徒行伝 2:16~17