聖書の人物を訪ねて
大祭司 エレアザル
アロンの三男としてエジプトで生まれ、家族と共に出エジプトして約束の地カナンに向って旅を始めまし た。その途中指導者モーセがシナイ山で神から幕屋を作るように命じられ、父がその祭事の責任の大祭
司になり、エレアザルは兄弟と共に祭司として父を助ける任務に与りました。
エレアザルは祭司の務めを行うためにモーセや父から様々なことを学ぶ時を持ちました。二人の兄は 神の定めた青銅の祭壇以外のところから持って来た炭火を神にささげ礼拝しました。神聖なる場所であ
るにもかかわらず二人が同時に火をささげたのは日頃からの競争心と嫉妬があったことを示していま す。香をささげる時でもないのに自分勝手な方法で務めをしたために殺されました。この事件の後、祭司
は務めの前にぶどう酒を飲まないようにと新しい戒めができました。多分二人の兄たちは祭司の務めを 軽んじ聖なる務めをする前に少し酔っていたのかも知れません。エレアザルは聖所で兄たちが神に殺さ
れたことで、神の聖さと厳しさ知り以前にもまして神を畏れる思いをしっかり持つようになったことでしょ う。
エレアザルは聖所での父の聖なる務めを助けつつ荒野で40年間祭司の務めを忠実に続けました。彼 が忠実に努めをしたことが認められる時が来ました。モーセはアロンとエレアザルを連れてホル山に登
り、エレアザルが大祭司の衣服をまとって下山した時、人々はアロンの死を知り、世代交代がなされたこ とを認めました。イスラエルの民の前に立った時、大祭司としてこれまで以上に責任を感じたことでしょ
う。この後指導者モーセも召されヨシュアが新しい指導者として、イスラエルの民と一緒にヨルダン川を渡 り約束の地カナンに入国していきました。
出エジプトの時20歳以上の男性でカナンの国に入ったのはモーセの従者であったヨシュア、12人の斥 候の一人でカナンへの入国をみ心と信じたカレブ、そして大祭司エレアザルです。それぞれ個性は異な
りますが一つ共通するところは三人共従順な信仰生活をしたことです。
参照 レビ記 10:1~11 民数記 3:1~4 民数記 20:22~29