大阪城東福音教会

聖書の人物を訪ねて


シュネムの女


 エリシャはBC9世紀ごろに活躍した預言者で、カルメル山を拠点としてよくシュネムの町を通ることがあ りました。そこに一人の裕福な婦人が住んでいました。彼女はエリシャの態度を見ながら、夫に「彼は神 の聖なる人です」と言いました。彼女は人を見抜く力があることがわかります。彼女は夫の言葉からし て、よく礼拝に出席し、霊性が高められる中で魂が鋭くされていました。人が変えられるのは礼拝の中で 魂が祝福されるからです。霊の人は霊の人を見抜く力があります。

 シュネムからカルメルまでの道のりが50キロ程あることから、女はエリシャのために時々食事を用意 し、ゆっくりしてもらうために特別に部屋を設けました。エリシャは自分に親切を尽くしてくれる女に何か必 要はないのかと尋ねるのですが、何も要求しなかったということは、女が預言者に対して尊敬する心があ り、純粋な心でお世話していることがわかります。しもべゲハジが彼女には子供がいないこと知らせると、 エリシャは彼女に子が与えられることを預言し、その通り子供が与えられました。子供は成長して父と一 緒に畑に行ったものの体調が悪くなり、家に戻され母に抱かれて死んでしまったのです。女は死んだわ が子をエリシャの寝台に寝かせ、エリシャのところに急いで出かけました。悲しみの中にいる彼女です が、そのような状態の中でエリシャが祈れば子供はよみがえるという信仰を持ちました。エリシャに子供 が死んだことを直接伝えないまま、自分の家に導き、エリシャの寝台に寝かせた死んだ子どもを見せま した。エリシャは戸を閉じ、その子供の上に身を伏せながらよみがえることを信じて神に祈っていく中で、 子供の体が温まり生き返ったことで、女を部屋に呼びいれ、元気になった子供を返しました。

 その後エリシャから7年間の飢饉が来ることを知らされ、ぺリシテの地に寄留し戻ってみると、他人が 無断で土地を使っていました。彼女はこのことを直訴するために王のところに行きました。丁度その時ゲ ハジが王にシュネムの女の子供がエリシャの驚くべき奇跡を通してよみがえった話をしていたのです。王 は彼女の問題に対してすぐさま土地が戻されるようにと部下に命じ、彼女の問題はすぐさま聞き届けら れました。彼女の祝福の始まりはエリシャを神の聖なる人であると認めた時からです。私たちにとって主 イエス様がどのように素晴らしいお方であるかを聖書から知ることで、あなたの人生が豊かにされていく のです。 参照 列王紀下 4:8~37