大阪城東福音教会

聖書の人物を訪ねて

オネシモ ~無益な者から 有益な者へ~


親はわが子 に願いや期 待を込めて命名します。オネシモというのは「役立つ人」と言う意味があります。
オネシモは 将来人の役に 立つ人になって欲しいとの願いで名づけられました。その彼が主人の金を盗み、 ローマにまで逃げて きたものの捕らえられ獄に入れられました。(参照:ピレモン書)
 オネシモは獄で、自分 の主人ピレモンを知っているパウロに出会います。パウロはオネシモの人生を 考え、オネシモ(役立つ 人)と呼ぶたびに無益な人生を送っている彼が不憫でなりません。イエス様は人 の心を変えるお方である こと、迫害者だった者がこのように変えられたこと、救主は今も信じるものを変 えてくださることを体験 を含めて語ったことでしょう。逃亡奴隷となり、人生を諦めていたオネシモの心に 自分も変えられたいとい う願いが起こり主イエス様を信じました。パウロは彼の心が生まれ変わったこと をその言葉と態度で確認 しながら、オネシモの主人ピレモンに「すでに老年になり、捕らわれの身で生ん だわたしの子供オネシモ について、あなたにお願いする。彼は以前、あなたにとって無益な者であった が、今は、あなたにも、 わたしにも、有益な者になった」と手紙を書きました。それだけではなく彼が盗ん だ金はわたしが責任を 持って返済しますと申し出て主人の元に帰しました。主人ピレモンはオネシモに会 ったとき、パウロの言葉 のとおり「有益な者」になったことを認め、主にある兄弟として彼を受け入れまし た。オネシモは後にパウ ロの働きを助けました。そしてエペソ教会の監督となったことが1世紀末の資料 に残っています。
 数年前の資料では日本 では約9千人ほどの受刑者がいるとなっていました。沖縄で伝道されている一 人の牧師はオネシモ・ ミッションという会を作り受刑者のために尽力されています。その牧師が受刑者で あったことがもともとの 始まりです。受刑者だけが罪人ではありません。すべての人は的外れの生き方を しているので神の目から 見るなら罪人です。悔い改め、主イエス様に従っていくならすべての人が有益な 者につくりかえられるの です。