大阪城東福音教会

泉のほとり

2026年 2月


 新しい命の誕生の知らせは嬉しいものです。先日もある姉妹にお孫さんが生まれたのです。それを聞いて、わたしの心に浮かんだのは八木重吉の『素朴な琴』という短い詩でした。生まれた女の子の名前が“美琴ちゃん”だったからです。

  「このあかるさのなかへ
  ひとつの素朴な琴をおけば
  秋の美しさに耐えかねて
  琴はしずかに鳴りいだすだろう」

八木重吉は敬虔なクリスチャンであり英語教師でした。彼の紡ぐことばには純粋な信仰のあらわれを見ることができます。そして、同じキリストを信じ従おうとする者の心にも共感を呼び起こします。「基督の一生を力一杯詩にうたい、基督について考える人が出来たら私のよろこびはどんなだろう」と彼は他の詩でうたっています。『素朴な琴』の情景は秋の自然の美しさ、木々の葉の間からもれる明るい光、草木をゆらす風……それらに耐えられなくなって、琴は―小さな竪琴でしょうか―奏者もいないのに、神をたたえずにはいられなくなって、ひとりでに鳴り始めると言うのです。生まれたばかりの新しい命に神様の祝福がありますよう、大きくなって創造主をたたえる人になりますようにと祈ります。(I)