泉のほとり
2024年 9月
苦難にあっても自力で立ち上がることのできる強い人がいます。その逞しさを羨ましく思うこともありますが、こころの弱っているときは彼らの成功話を遠ざけてしまいがちになります。主の道はどこにあったのか―眠れぬほど悩んで先の見えない不安に押しつぶされそうなところを通らされた人は後になって語ります―苦しみのただ中に、暗やみの中に主はおられたと。随分と励まされる言葉です。「主は、暗やみの中に住む、と仰せられました」(Ⅰ列王8:12新改訳)とソロモンも言っています。目に見えず耳に聞かずとも主の臨在は確かにあるのです。その手ごたえを経験した人のなんと幸いなことでしょう。(I)