泉のほとり
2024年 2月
人の名前がなかなか覚えられない、歳を取るとよく聞く話です。ご多分に漏れず私も目の前にいる人の名前がすんなり出てこないことがあります。新一年生の顔と名前をみな覚えていた小学校の校長先生の記事を読んだことがあります。児童数800人ほどの小学校です。廊下ですれ違っても「〇〇君、元気か」などと呼びかけてくるのですから、全員の顔と名前を覚えるのに相当努力をされたことでしょう。慣れない学校生活に不安をいだいていた児童たちにしてみれば、学校で一番偉い校長先生が自分の名前を知っている、声をかけてくれた!さぞ嬉しかったことでしょう。聖書には羊の名を呼んで連れ出す方のことが記されていますね。「門番は彼のために門を開き、羊は彼の声を聞く。そして彼は自分の羊の名をよんで連れ出す」(ヨハネ10:3)自分の名前を知ってくれている、これはやはりありがたいことです。それに毎日聞き馴れている声なら安心です。(I)