泉のほとり
2023年6月
まだ若かった頃の話です。子育て仲間の中に料理のとても上手な人がいました。転勤で鎌倉から越してきた美しい人です。作り方を教わったいくつかのメニューは今でも我が家の食卓にのぼります。彼女が一言ぽつり呟いた言葉を数十年たった今も思い出しては申し訳なさで胸がいっぱいになることがあります。「みんな、私の作る料理にひかれて来るのよね、私じゃなくて」と小さな声で言ったのです。彼女の寂しさに気が付かなかったということです。ご自分のかたちに似せて人をお造りになった神のご意思を今一度考えています。主が与えて下さる恵みや祝福は素晴らしくありがたいものですが、まことの喜びはイエス様ご自身の中に、主との交わりや関係の中に隠されているのかもしれませんね。主との交わりの時間に深く主ご自身を知ることができますように。(I)