私の信仰
痛みの中にも恵みが
川西能勢口の改札口から1階に降りるエスカレーター最後の所で転倒した。3月17日(土)のことであ る。堅い階段がドンと背中に当たり、荷物に挟まれて起き上がれずにいた私を迎えに来ていた主人が助
け起こしてくれた。家に着いて車から降りる時、激しい痛さで息もできない。湿布薬を4枚貼り、鎮痛剤を 飲んでベットに横たわるとやっと息ができた。翌日日曜日は打撲と思いこみ、主人の手を借りながら我慢
していたが、高崎にいる娘が病院でレントゲンを撮ってもらうように強く勧めたので、月曜日に掛かりつけ のクリニックに主人の車で連れて行ってもらった。先生はレントゲン写真を見るなり、胸推圧迫骨折だか
ら動かないようにと直ちに入院の手配をしてくださり、刀根山病院に送りこまれた。
治療法は簡単で、「ただ動かないこと」ということだけ。10日間はベッドの上ですべてのことをせねばな らず、動こうにも痛さで動けなかった。しかし心は平安なのだ。台湾での「終末における聖書預言の学び」
に参加しての帰りだったからだ。神は常に信じる者と共にいて下さるという思いに満たされ、高揚した気 持ちが約1ヶ月程続いた。そのうち退屈が襲ってきた中で、①家族のきずなを見直せたこと、②たくさん
の人がお見舞いに来てくださり、今まで良く知らない兄姉と親しく交われたこと、③メールで遠くにいる姉 妹たちの近況を知ることができたこと、④病院内の良い所ばかりが目に付き、入院生活を楽しめたこと、
例えば病室の中から桜の咲き始めから散るまで花見ができたこと、看護師さんが親切でみな美人である こと、寝たままで入浴させてもらったこと等です。
4月22日(日)昼前後に痛みがス―となくなった体験をした。これまでコルセットをつけて起き上がる時、 その痛さで毎回汗をかき、落ち着くのに15分ほどかかっていた。1ヶ月経てば骨が固まり、痛みも取れる
と聞いていたので耐えていたのに、その時が過ぎても変化がなかったからだ。きっと教会のみなさんが祈 ってくださったのだと思い確かめてみると、まさにその通りであった。それから気持ちが明るくなり、リハビ
リも進んだ。棒のようになった足にも力が戻った。そして5月10日に退院することができた。まだ回復の過 程と言われればそれまでだが、私は祈りが聞かれたと感謝している。ただ脚力が弱いので、自宅養生し
ているが、27日に息子が運転してくれる車で日曜礼拝に出席できました。主に守られ、皆様のお祈りに 支えられ、ここまで来られた50日間の日々、長くて短かったように思う。